光への手紙 1

光への手紙 1

君に障害があると知ったとき、父さんも母さんも驚きました。
だってADHDなんて言葉、全然知らなかったし、言葉が遅いのは性格だと思っていたし・・・
何をどうしていいのかさっぱりわかりませんでした。

いつだったか、いじめられて「ひいちゃん、悪い子じゃないよ」って泣きながら帰ってきたことがあったね。
知っているよ。光が本当はとてもやさしい子だってこと。
父さんも母さんも・・・

最近では怒りを押さえることができるようになったし、ゲームやじゃんけんに負けて悔しいときも、他にあたることが少なくなってきたし、妹のことをとてもかわいがるじゃないか。

君は今、自分に障害があるなんてわかっていないでしょう。
でも、いつか知るときがきます。
その時、父さんも母さんも悔やむことがないように君と接していきたいです。

いっしょに笑おうね。
いっしょに泣こうね。

大好きだよ。
大好きだよ。
大好きだよ。光。

父さんも母さんも、障害のあるままの光を愛しているよ。
父さんと母さんの子どもに生まれてくれて、ありがとう。


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